先週末、二匹の黒猫のいる場所に行くと一匹しかいなくて黒猫が僕の顔を見て「ニャァ」と何かを訴えるように鳴いた。
どうしたんだろう?と思いながら黒猫を触っていると近くにあったドアが開き、おばさんが「もう一匹いたんだけどどこかへ行っちゃったのよ。もしかしたら死んじゃったのかもしれないわね」と言った。
黒猫の何ともいえない視線が目の裏に焼きつく。
桜の時期になると異臭を放つ目黒川の浚渫工事が始まる。
最近、人気のある目黒川沿いだがコンクリートで塗り固められたドブ川の近くには住みたくない。
新橋を散策すると着々と四丁目界隈の取り壊しが進んでいた。
しかしここもあと10日で長い歴史に幕を閉じる。
こんな素晴らしい建築物なのに、時代の流れ、そして再開発・・僕は、それを見送る事しか出来ない。
多摩川へ出かけると曲がりなりにもそれなりの景色がかろうじて少しだけ残されている。
菜の花を撮っていると一匹の犬が現れ体を摺り寄せてきた。
遠くにいる飼い主の女性が苦笑いを浮かべてこちらを見ている。
「おまえ遊びたいんだな」と声をかけながらデジカメを取り出しシャッターを切ると犬は、カメラが苦手らしく飼い主のところに走って戻っていってしまった。